不妊治療で、治療に気持ちが追いつかないことで悩んでいませんか?
「つらい気持ちに浸っている暇なんてない。」
「年齢制限もあるし、周期に沿った受診でどんどん進んでいくし、生活もままならない。」
でも、なかなか誰とも話せない。
このつらい気持ちは、どうしたらいい?
この記事では、私の体験談もふまえて、不妊治療のつらい気持ちの吐き出し方を紹介しています。
結論からいうと、以下の3通りです。
- 誰かに相談する
- 自分で気持ちの整理をする(ロールレタリング)
- 気分転換する
かく言う私は、夫以外にはほぼ誰にも話せず、
不妊治療後に妊娠した後も、ふと治療期間を思い出し涙がこぼれていました。
思っていた以上に自分が精神的にきつかったという事実に、後になって気がつきました。
私が気持ちを整理できた、「誰かに相談」以外の方法も紹介しているので、ぜひ読んでみてくださいね。
誰かに相談する
パートナーとの共有
パートナーは、出来事の共有や、思いや気持ちを伝えやすい相手です。
何てったって、治療に一緒に挑んでいる仲間なのですから!
自分の気持ちを分かってもらえると、救われる思いで、治療に挑む糧となります。
しかし、そこには必ず、気持ちや思いの「ズレ」や「差」が生じます。これが大きいほど辛い!!
(私はよくムカついてました…(一一”))
この「ズレ」や「差」のつらさは、相手が好きなほど、相手に期待するほど大きくなります。
パートナーといえど、違う人間。治療に挑むのは、女性への負担が大きいこともあり、男性としては「わかりたいけど、わからない」ということも。
パートナーとの共有は、時に助けとなり、時に辛さとなります。その力は強大。
私の場合は、気持ちをぶつけて、ちょっとした喧嘩をしたりすると、スッキリしたりしてました(疲れますが)。時には、気持ちを吐き出して、互いのすり合わせが必要なのかもしれません。
周囲への相談
友人・家族
友人や家族へ、「治療がつらい!」と吐き出してみるのもいいでしょう。身近な人と、治療の話をするだけでも、自分の気持ちの整理になります。
治療に関しては、周囲へオープンに話すほど気持ち的には楽になるでしょう。話さないことで、気持ちはグルグルしていきます。
ただ、知識があったり経験者でないと、なかなかつらさが伝わらず、モヤモヤすることもあります。
また、「否定されるかもしれない」「恥ずかしい」「怖い」「悔しい」など、なかなか話せないという人も多いのではないでしょうか。
不妊治療経験者
不妊治療経験者とは、具体的に治療内容を知っていたり、つらさの共有がしやすいです。なかなか話す機会がなかったりするので、話も盛り上がりやすいでしょう。
ただし、それぞれの治療歴や背景は違うので、「自分の方がつらくないのかな」「なんで私だけこんなに」と、思い切って話せない人もいるでしょう。
また、不妊治療者との共有の場合は、どちらかが妊娠したときに気まずくなることもあります。不妊治療後に出産した人と共有する方がいいのかもしれません。
インターネット上でのやりとりでは、互いに顔が見えないこともあり、会話のしやすさがあります。また、自分の境遇と似た人を探すという点では優れています。一方で、信頼性という点では注意が必要です。また、検索魔にならないように気を付けてください(私はそうでしたが)。ただグルグルするだけで、あまりいいことはないです。
カウンセラーへの相談
「臨床心理士」または「公認心理士」、「生殖臨床心理士」への相談です。
受診先に、相談窓口として設置していることが多いかと思います。
相談のプロと、守られた空間の中で話ができるので、スッキリするという感覚を持てるかもしれません。
・不妊治療情報センター
※病院でのカウンセリングの有無がチェックできます
※ネット上の無料相談フォームもあります
巷では、「妊活うつ」なんて言葉ができています。
「かなり追い込まれてるかな」と思う方、「つらすぎて日常生活がままならない」という方は、カウンセラーへの相談をおすすめします。
自分で気持ちの整理をする
手紙をかく(ロールレタリング)
私の場合、周囲へはあまり打ち明けられず、心理士さんへ相談する勇気がなかったので、出産後も不妊のことで涙するという事態に陥ってしまいました(へたれ)。
そこで助けになったのが、手紙をかくこと。
これは、「ロールレタリング」という技法と似ていて、
自分の本当の気持ちと向き合う、自己カウンセリングの効果があります。
・ 誰かに宛てた投函しない手紙をかく
・ 気持ちを吐き出し、自分と相手について理解を深め、受け入れる
・ 少年院の少年が、母親へ宛てた手紙をかくことで、気持ちを整理した経緯が発端
・ 心理・教育領域などで研究が重ねられ、効果が実証されている
※相手からの返事はかかなくてもOK
この方法に出会ったきっかけは、不妊治療の病院の卒院時です。病院側から「治療者の方々へメッセージを」とのことで、書きました。怒涛のような治療経過を振り返り、文字にしていくことで、気持ちが溢れかえってきて、つーっと涙がこぼれました。
驚きました。自分はこんなことを思って、こんなにも気持ちが沈殿していたのかと。
また、冷静に自分の状況についてみつめることができます。
そして、その後少し楽になるんです(^^)オススメ。
1回でなく、間をあけて、何度か繰り返すことが大切です。少しずつ、自分の気持ちの整理がついてきます。
手紙の相手は、自分のことをよくわかってくれる人がおすすめ(夫、親、不妊治療者など)
セルフコンパッション(ありのままの自分を受け入れ、思いやること)を高めるために、自分に手紙をかくという方法もあります。
「誰にも相談できない」「相談しずらい」という方、ぜひ手紙をかいてみてはいかがでしょうか。
妊娠できなかった場合のことを考える
治療中は、「私は妊娠できないかもしれない。」そんな不安が付きまといます。
「今回の治療でダメだったら、私は持たないかもしれない」ここまで追い込まれることもあります。
そんなときは、ダメだったら何をするかを考えます。
自分の好きなこと、ご褒美…
夫婦2人だからこそできることを考えるのもいいでしょう。
里親支援について考える、ということもあるかもしれません。
私の場合は、「今回の治療がだめだったら、仕事を休んで、休めなかったら辞めて、北海道へ行こう」と決めていました(現実逃避…)。
妊娠できなかった先を考えると、治療に挑むうえで気持ちの支えになります。
気分転換
以降は、とにかくモヤモヤから離れる方法です。
気分転換すると、縮こまっていた視野が広がって、身体と心が軽くなりますよ。
身体の力を抜く
治療に加え、日々の疲れで、身体がカチコチではありませんか?
心身医療という言葉があるように、身体と心は一心同体。
脱力する(身体の力を抜く)と、心も軽くなります。
以下は、おすすめの脱力方法です!
- お湯につかる
- 陰ヨガ(時間をかけて深部まで刺激する)
- マッサージ(美容院でヘッドスパだけでも)
身体の力が抜けると、身体がほぐれて軽くなり、ポカポカしてきます(^^)
血行もよくなるので、きっと治療にもいい影響となりますよ。
泣ける動画をみる
泣いてスッキリした経験はありませんか?
涙を流すことには、気持ちが落ち着くようなリラックス効果があります。
テレビや映画、ユーチューブ等で、感動ものの動画をみるのもおすすめです。
本を読むのもいいかもしれません(私はHUNTER×HUNTERのコムギとメルエムのラストで泣きました)
身体を動かして発散
運動、特にウォーキングやランニング、ダンス等の有酸素運動は、気分の発散、リラックス効果、睡眠の質の向上が期待できます。
また、運動に集中していると、グルグル思考は停止します。
私は、治療中に登山を始めました。身体を動かすことに加え、ゆったりした時間の中、自然を五感で楽しめるのが心地よかったです。
非日常を求めて旅へ
ふと旅に出て、日常から離れるのもいいでしょう。
山奥の古民家で温泉につかりながらゆっくり、ずっと行ってみたかった遠い地を観光…
キャンプで自然に触れ、いつもと違う時間の流れを感じたり…
治療から遠のき、少し休戦してみてはいかがでしょうか。
まとめ
つらい気持ちは、どこかで出さないと、自分の中でグルグルして沈殿していきます。
どんな方法であれ、結果がどうあれ、吐き出してみるのが大事だな、というのが実感です。
水の流れのように、自分で「気持ちの流れをつくる」という感じです。
気分転換をしながら、周囲の力を借りて、または自分と向き合って、つらさを吐き出していきましょう。
思いが溢れてくるのは怖いですが、沈殿すると修復に時間がかかるので厄介ですよ!
最後までよんでいただき、ありがとうございます。
今日も、肩の力を「はぁ~」と抜きましょ(*´Д`)
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