『コミュニケーション力』ってなに?教科書には載っていない精神科で使える接し方のコツ5選

ナース

コミュニケーション力っていうけど、結局なに?

精神科の患者さんとどう接したらいいの?

そんなお悩みでお困りの方

この記事では、精神科看護歴10年の私まめが、精神科で患者さんとのコミュニケーションに役立つ、接し方のコツについてご紹介!

「ホウレンソウー報告・連絡・相談!」という話はしませんよ(^^)

コミュニケーションが上手くいくと、患者さんの気持ちが楽になったり、治療が効率的に進んだり、自分のやりがいにも繋がります!

先に結論をお伝えすると、

自己決定を支援する
相手を知ろうと思う
勝負は出だし
距離感
ルールはきちんと守る

それでは解説していきます!

自己決定を支援する

私たちは、「~したい!」という欲求のもと、いろいろな選択をしています

例えば、「お腹すいた!何か食べたい!」となり、家にあるカップラーメンを食べるとか

一方で、「働きたい!」という欲求があっても、「きつくて働けない・・」となったら、欲求が満たされずにグルグルします

そんなときに、じゃあどうするか、何ができて、何ができないかを一緒に考え、どうしていくかを自分で選択する支援をしていきます

ただ、「自分がどうしたらいいかわからない」というケースも少なくありません

そういうときは、一緒にどうしたいのかを考えます

右往左往しながら、一緒に悩むことで、患者さんとの信頼関係が深まります

まめ
まめ

失敗してもいい

自分で決めることが大事!

相手を知ろうと思う

患者さんと話をするときには、その人を知ろうとする姿勢が大切です

精神科の患者さんは、「理屈でない何か」と戦っていることが多々

世間一般的な考え方などにはとらわれず、ただ、その人を知ろうとしてみてください

その際、『感情』『認知』『行動』はどうか、という視点でみてみるとよいです

その人が、どう感じ、それをどう考え、どういう行動をとっているか

結構、相手は自分がどう感じているかなど考えていないこともあったり

一緒にフィードバックすると、冷静になったり、その人の成長に繋がったりします

まめ
まめ

自分の

人を見る目も養われていくよ

勝負は出だし

会話は、話し始めが勝負です

大抵、相手(患者さん)は、大事なことを1番最初に言っているからです

それを逃すと、いつものグルグルとした話や行動を繰り返してしまう、ということに注意を向けましょう

こういう時には、

  最初のポイントを逃さない

 どう話をしていくか、作戦を立てていく

ことが大切になります

とりあえずは、最初のポイントに、一緒にとどまることからするとよいかもしれません

その場にとどまるだけでも、意識しないと、結構難しいですよ

まめ
まめ

相手の

「つらい」にとどまれる?

距離感

ここでいう「距離感」は、2つあります

「相手との間に線を引く」ことと、「症状の波を意識する」

まめ
まめ

距離感がとれると

相手も自分も、少し楽になるよ

相手との間に『線』を引く

相手(患者さん)と自分は、全く違う、別人です

それぞれが、それぞれの領域をもっています

「なんでわからないの?」「なんでこうしないの?」「相手はこう思ってるはずだ!」と、悶々とするとき

そんな時は、相手の領域に足を踏み入れているかも

これは、相手(患者さん)もなるし、自分もなります

なんだか悶々とするとき、相手との間に「線」を引いて、一度冷静になってみましょう

症状の波を意識する

私たちは、日々、気分の波があります

それと同じように、症状の波があります

その波に沿って、相手(患者さん)との距離を意識していきましょう

症状できつそうなときは、話は短く、刺激を減らし、大きな決断は控えます

話が長くなりそうなときは、調子がよい波のときを意識しましょう

ルールはきちんと守る

ルールは大切です

私たちの社会にも、色々なルールがありますよね

信号を守るとか、ものを盗まないとか・・

ルールがないと、人はやりたいことに制限がかからず、混乱した社会になります

そのため、みんなが安全に、安心して過ごせるようルールがあります

また、精神科では、患者さんを守ったり、治療を効果的に進めるために、個人との約束事をもうけることもあります

このルールや約束事をきちんと守ることで、患者さんと自分、互いを守り、社会で生きていく力を伸ばす支援にもなります

また、『出来ること、出来ないこと』をしっかりと伝えておくことも大切です

そのためにも、ルールや約束事、出来ることの提示は、最初からしっかりと行います

ただ、ルールの前に、『患者さんの気持ちをちゃんと受け止める』ということを、忘れないでください!

まめ
まめ

ルール違反のときは

まず相手の言い分を聞こう

まとめ

この記事では、精神科での患者さんとの接し方のコツを5つご紹介しました

その5つとは、

自己決定を支援する
相手を知ろうと思う
勝負は出だし
距離感
ルールはきちんと守る

とはいえ、これを完璧に常々できる人なんてほとんどいません

何年経ったって、「ああすればよかった」「これはこうだったな」なんて思う日々でしょう

それでも、「これはこうだったな」と振り返りを繰り返すことです

そうすれば、感が働くようになり、より効果的な接し方ができるようになります

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

今日も、肩の力を「はぁ~」と抜きましょ(*´Д`)

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